GREETING

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GREETING

2022.09.11 Sun.
劇場版 うたの☆プリンスさまっ♪
マジLOVEスターリッシュツアーズ
劇場舞台挨拶
  9月11日レポート  

9月11日(日)、この日登壇したのは、聖川真斗役の鈴村健一さん、四ノ宮那月役の谷山紀章さん、神宮寺レン役の諏訪部順一さん。3人は息の合った軽快なトークを繰り広げました。

上映後に開催された1回目の舞台挨拶では、まず作品を観た感想を尋ねられると、「アニメでしかできない演出でライブをやっていることに、素直に感動しました」と切り出したのは鈴村さん。ST☆RISHがジェット機で登場するという冒頭の演出について「『あんなに忙しいのに、ST☆RISHはいつ免許を取ったんだろう……』というツッコミを、うちの奥さんがしていました」と、夫婦仲の良さが伝わってくるエピソードを披露し、会場の空気を一気に和ませます。
中学時代に「絵心があればアニメーターになりたい」と思っていたという谷山さんは、「肉付きにも動きにも人間っぽさが追求されていて、アニメーターの方たちはすごいなと思いました。(あまりにもすごすぎて)俺に絵の才能がなくてよかったと思ったくらい(笑)」と、制作スタッフを絶賛! また、「やっぱりST☆RISHこそが『うた☆プリ』の原点なんだと改めて感じました」とST☆RISHへの愛も覗かせました。
諏訪部さんは「自分は関係者向けの配信でゲネ(ライブ本番と同条件で行う最終リハーサルのこと)を観させていただいたのですが、本当にこみ上げるものがありました」とコメント。10年以上にわたって彼らに関わってきた人間として、「これまでの歩みを思い出しながら観て、感無量でした」と熱い思いを語りました。
ここからトークは、印象に残ったそれぞれのパフォーマンスの話題へと移行。
ST☆RISH7人のパフォーマンスについて聞かれると、諏訪部さんは「7人揃ってのパフォーマンスが印象的でした」と答え、なかでも『ST☆RT OURS』のレンのソロ歌唱パートがお気に入りだと明かします。その後、『ST☆RT OURS』の演出が宇宙をモチーフにしたものだったことから、「次回作の舞台は宇宙かも。それとも深海かな?」とジョークを入れると、ほかのふたりもノリノリで、「俺は魔界がいいな!」(谷山さん)、「巨大ロボとかが出てきてほしい!」(鈴村さん)と、まるで夏休みのファミリー映画のようなアイデアを列挙。『映画 夏休み ST☆RISH』という架空の作品の妄想をどんどん広げていき、会場に爆笑を巻き起こしました。
続いて、各ソロ曲の感想を求められた際には、諏訪部さんは、レンの『Ready to be a Lady』について「自分の強みを彼もしっかりわかってきたなと思うパフォーマンスでした」とコメント。「衣装の胸元がめちゃくちゃ開いていたり、セクシーなセリフを挟んだり……自分はとても素敵だと思いましたが、皆さんはどうですか?」と客席へ質問を投げかけると、会場からは同意の拍手が沸き上がりました。
真斗の『Snow Ballade』については、「ST☆RISHは7人それぞれに個性があって、真斗は明るく楽しいというよりどっしりと重たい部分を担うことが多くて。この曲も、『苦しい、つらい……でも、頑張る』という思いがしっかりと歌われていますね」と鈴村さん。
谷山さんは、『愛をボナペティ♪』の演出にお菓子作りなど那月の好きな要素がふんだんに盛り込まれていることに触れ、「なっちゃんのやりたい世界観で、歌いたい曲を歌えているのだと思えて、なっちゃんの“中の人”としては喜ばしかったです」とコメントしました。

次の質問は、「もう一度本編を観る際に注目してほしいポイントは?」。
谷山さんは『UUUU』での、翔のダンスをピックアップ。「『Da, Da, Da, Da, Dance』の翔の動きが、全編のなかで一番好き!」とその魅力を力説します。『UUUU』での翔のパフォーマンスを観ながら翔役の下野 紘さんを重ねていたそうで、谷山さんは「早くマジLOVELIVEで下野くんが踊っているところを観たい!」とも述べて、客席の共感を集めていました。
諏訪部さんが挙げたのは、アンコール曲『続け…!ISHの旅へ』における、レンと真斗が一緒に『セイクリッドペアーズ』を歌う姿。「相変わらずの塩対応アクションがあったかと思いきや、2人してマイクをクロスして歌ってみたり。『おまえら仲良しかよッ!』とツッコミを入れたくなりました。これまで積み重ねてきた年月を思うと、ことさらグッとくるものがあります」と、彼らの関係性の変化を長く観てきたからこその思いを語ります。
和をモチーフにした『SAMURAIZM』の演出を観たときに「真斗が、トキヤやセシルを自分の趣味に巻き込んじゃったのかな?」という想像したと語る鈴村さんは、「そういう見方ができるのも、これまでのドラマの積み重ねがある『うた☆プリ』ならではだと思うんです」と発言。「『みんなで話し合ってこの演出を作ったのかな』という匂いがするような、ST☆RISHの関係性が見えるシーンがいっぱいあるので、そこをチェックしていただけたら」と語り、1回目舞台挨拶を締めくくりました。
続いて行われた2回目の舞台挨拶では、上映前ということで早速トークパートがスタート!
「ST☆RISHの単独ライブが描かれると聞いたときの感想は?」と尋ねられると、谷山さんが「『うた☆プリ』という作品の一番の中心であり、原点でもあるST☆RISHを改めて描いてくれて、僕はすごくうれしかったです」と回答。すると、諏訪部さんもそれに共感しつつ、「自分がST☆RISHの大きな魅力だと思っているのは、すごくポジティブなところなんです。“うれしい”“楽しい”“大好き”そして“ありがとう”……そういう空気を体現できる彼らのパフォーマンスは、今という時代の求めにとてもマッチしていると思います」と言葉を続けます。
さらに鈴村さんが、「前作を経て、今回、ST☆RISH単独でやるというのは自然な流れだと思うし、やっぱりST☆RISHって生きているんだなとすごく思いました」とコメント。会場に集まったファンも、それぞれの言葉に同意するように強く頷いていました。
次に劇場版の見どころを聞かれ、谷山さんが挙げたのは、各アイドルのソロステージの衣装。「那月は曲がフレンチポップなので、衣装もすごいんですよ。レンならすごく色っぽい衣装だし、真斗もすごくおしゃれで」と、まだ作品を観ていないファンのために言葉を選びながらも、期待を煽っていきます。
諏訪部さんは演出について言及。「どの曲も観たことのないような演出で彩られていて、本当に見応えがあると思いました」と感想を述べます。また、劇場パンフレットに掲載されている公式コールや公式クラップについても触れ、「(新型コロナウイルス感染症感染対策のために)声は出せませんが、そういうものも一緒に楽しんでいただきたいです」と語ると、鈴村さんも賛同。発声できない状況でも観客が振るライトからパワーが伝わってきたという自身のライブでのエピソードを披露し、「だからたぶん、あいつら(ST☆RISH)にも(映画を観る人の声が)聞こえるぜ!」と客席に語りかけました。

劇場版に先駆けて放送されたスペシャルTVアニメ『うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVEスターリッシュツアーズ~旅の始まり~』の話題が出た際には、レンが車を運転していたという話題から、ST☆RISHの運転スキルトークへと発展!
谷山さんが「那月の運転はヤバそうだよね……ものすごくスピードを出しそう」とこぼすと、諏訪部さんも「確かに一番怖いかもしれない(笑)」と同意。真斗に関しては鈴村さんが「めちゃくちゃ慎重に走ると思う」と述べると、谷山さんは「(那月とは逆に)ゆっくり走りそう」、諏訪部さんは「縦列駐車をするときは何回も切り返しそう(笑)」と続けるなど、大盛り上がりでした。
また、「ST☆RISHも行ったんだから、“中の人”たちも軽井沢に行きたい!」と鈴村さんが言うと、客席からは「その様子を観たい!」と言わんばかりの大きな拍手が上がりました。

最後に、改めて感じたご自身が演じるアイドルとしての魅力は?と尋ねられた3人。
鈴村さんは真斗の魅力を「真面目なところ」と答え、「真っすぐに何かをやろうとしてくれる感じがかっこいいと思います」と真斗についての思いを語っていました。
諏訪部さんは、「華やかな風貌や性格もそうですが、彼を近い距離から見続けている人間としては、いい感じに育ってくれたなと思っています」とレンの成長についてコメント。「周りの6人の良さをそれぞれ理解できているからこそ、自分ならではの輝き方を考えられるようになった気がします。今回のソロナンバーのパフォーマンスにも、その成長が見てとれると思います」と語りました。
谷山さんは『愛をボナペティ♪』のステージに「彼のアイドル性が、ひとつの着地点に落ち着いたんじゃないかと感じました」と告白。「僕は那月を心の相方みたいに感じていて。那月が好きなようにやらせてあげたいと思うので、僕自身も『愛をボナペティ♪』をノリノリで歌わせていただきました」と愛情たっぷりにコメントすると、会場からは大きな拍手が沸き起こりました。

大盛り上がりのイベントは、そのままエンディングへ突入。まずは諏訪部さんが「ここがゴールではなく、まだまだ彼らの目標は上にあると思いますので、これからも愛し、応援し続けていただけると幸いです」と言い、続いて谷山さんが「今作を観たときに、『俺が(那月を)やっているんだ』と客観的に思える瞬間があって。それがとても誇らしかったです。応援してくれる皆さんのおかげで今回の映画にたどりついたと思うので、何度でも、心行くまで楽しんでいただけたらと思います」と発言。次いで鈴村さんが挨拶をする……かと思いきや、なんとここでサプライズが!
翌9月12日が鈴村さんの誕生日ということで、真斗をイメージするような青い花束が贈呈されたのです!
鈴村さんは「舞台裏で、控室にひとりで通されたときから何か予感はしていました」と笑いつつも、「48歳になる僕が、まだアイドルの声をできることをありがたく思います」と感謝の気持ちをコメント。さらに、「これからもできうる限りST☆RISHでい続けたいものです」という抱負も語ってくれました。最後は「これからも『うた☆プリ』をよろしくお願いします!」とファンへ呼びかけた鈴村さん。
客席からの温かな拍手に包まれ、劇場舞台挨拶は大盛況のまま幕を閉じたのでした。